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2006年6月25日 (日)

背徳の愛に恋して《3》妖しい香り

純子の創作による女装をテーマとしたお話です。

【あらすじ】
同じ会社に勤めていた憧れの女性は結婚してしまった。その人の妹を紹介されて結婚し、平凡な生活が続いたが、妻とのセックスでは満たされぬ性の悦び、女装という秘密の楽しみを求め始めた。
そんなおり、憧れの人でもある義理の姉が病気で入院した。忙しい兄に代わって洗濯物を姉宅に取りに行った時に、寝室のタンスの中に悩ましい義姉のプレイ用の下着類を見つけ、思わず身につけていた。兄の不在の時にこっそり楽しんでいるのを見つけられ、兄の女装妻として夜の奉仕を求められるようになった。


妖しい香り第6章 夫婦の寝室

病院に着くと、義父母が待っていた。義姉の里美は衰弱しており、集中治療室から個室に移る準備をしていた。昨年は、堅いしこりが左右の乳房にあり、両方の乳房を切除して、さらに両脇のリンパ腺まで切ったのだ。

しかし今回の検査では、肺や脳にも転移していることがわかった。主治医からの話では、癌細胞をやっつけるためにあと2ヶ月治療する、その結果によって数年生き延びれるかもしれない。最悪の場合は、半年もつかどうかという話であった。

「里美さん、つらい治療が続くね。がんばってね。」
「ありがとう、迷惑をかけてばかりでごめんなさい。」
「迷惑なんて、気にしないで、いいんだよ。」
「清美と仲良くしてね。私と違って元気な子だから。」
「里美さんと一緒に仕事ができて、良かったよ。」
「あのこと恨んでない。実はあの人とはメル友だったの。」
「あの人って、義兄さんのこと。」
「そう、あの人から先にプロポーズされていたの。」
「そうか、それであの時、返事をくれなかったんだね。」
「ドライブの時に、あなたに話そうと思っていたけど、言えなかったの。」
「でも結婚して、一緒に生活してから、………。ああー痛い、ごめんなさい。」

その時に、里美が何を言いたかったのかは、今となっては分からない。義姉の里美は再び集中治療室にもどった。それからも洗濯物を病院に届けたり、家内の実家に行き、子どもや妻の清美と食事をとるような生活が続いていた。

「ねえあなた、明日は会社がお休みでしょ。お兄さんが出張でいないから、姉さんの洗濯物を取りに行って、ついでにゴミ出しもしておいてね。」
「はいはい、分かりました。」
「明日は叔母さんたちが、お見舞いにきて泊まるらしいのよ。あなたは、家で寝てね。」
「じゃあ、晩飯も自分ですませるよ。」
「そう言ってもらうと助かるわ、ダーリン。」

 次の日は朝からごみの収集車が来る前に義兄宅に行き、ごみを出してついでに居間や台所の掃除をしておいた。義兄も一人暮しになると掃除も十分にできないのか、新聞や不要な雑誌が溜まっていた。それから病院に行き、洗濯物を病院に届けた。相変わらず義姉の病状は良くなかった。


そして、ついに僕は思いきってあることを実行した。
 それからすぐに義兄宅に行き、バスルームに湯をためて身体を洗った後、むだ毛の処理をした。そして義兄夫婦の寝室に入り、里美が着ていただろう下着類をベッドの上に広げた。

「今日はどれがいいかしら。」
「そこのバタフライが妖しい雰囲気じゃない。」
「あそこの部分にお花があるだけで、ほとんどあとはレースのひもみたいでしょ。」
「それと、この透け透けのブラジャーは」
「それって、バタフライとお揃いみたいね。」
「ホーら、乳首が透けて丸見えだわ。人工乳房が確か上の引き出しにあったわね。」
「これつけてみようかしら、まあ吸いつくみたいになってるわ。」

「すてきよ、ブラのふくらみ具合が自然だわ。」
「こんなに素敵なあなたを犯してみたい。」
「まだ早いわ、もう少し待ってね。」
「じゃあ、このネグリジェを着てみて。」
「セミの羽のように、薄くて透けて見えるわ。」

その時、ふと新聞や古雑誌を束ねていたものを、ゴミ出しの場所に持って行くことを思い出した。僕は義姉のかつらを被り、ピンでずれないのを確かめると、義姉のロングコートでネグリジェを隠すように上から着た。暗くなって人通りがないのを確かめ、30メートルほど離れた場所に新聞の束を持って二度小走りで運んだ。誰とも出会わなかったのでほっとしてドアに鍵をかけた。

 そして再び居間に入った僕の目の前に、義兄がいた。義兄はスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外し、ズボンをハンガーにかけていた。そして僕を見つめた。
「家の戸に鍵もかけないと、無用心だよ。」
「はい、すみません。」
「いつも、世話になってばかりで、すまないね。」
「………。出張じゃなかったんですか。」
「今日は、やめたよ。でも、まさか君がいてくれるとはね。」

「勝手に上がりこんで、すみません。」
「いや、今夜はゆっくりしていってくれ。君もそのままでいてくれ。」
「こんな格好をして、なんとおわびすればいいやら。」
「おわび、そんなものは要らない。どうだ、私と付き合ってくれないか。」
そう言いながら、義兄は僕と寝室に入りベッドに並んで座るのだった。

第7章 妖しい香りに包まれて

「実はもう何年も前になるが、ある女装クラブで君にそっくりな女の子がいたのを思い出したんだ」
「・・・・・」僕は返事もできずにいた。
「まさか、義理の弟の君に『女装したことがあるか』とも聞けないしね」
「君のように綺麗な子が、ここに居てくれたなんて、今夜は素敵な夜にしようね」
義兄が隣に座り、僕の両手を後ろにまわして、すばやくタンスから取り出した手錠をかけた。
ネグリジェの上から僕を抱きしめベッドに押し倒した。

「なかなか立派な乳房だね、ほーら私の指でマッサージをしてあげよう。それと、男らしい声が出ると可愛そうだから、猿ぐつわをしておこう。」
「うー、‥‥。」
「ネグリジェの下は、ずいぶんいやらしい下着だね。バタフライショーツに覆われたものが大きくなっているよ。やはり男から愛されたいのだね。君と僕との初めての夜だから、ゆっくりと儀式を楽しもうね。」

そう言うと義兄は、香炉に火をつけた、甘い香りが漂いはじめた。その香りが寝室に広がり、そして義兄は隆起している欲望の象徴を僕に握らせて、さらに語りかけてきた。
「まだ君の名前を聞いてないが、望みの名前があれば言いたまえ。」
「うゎずみ、くぁずみ。‥‥」
「かずみかな、和美でいいのだな。和美は今夜一晩の間、私の一夜妻になるのだよ。」
「うー‥‥。」
「君が着ているバタフライはね、アメリカのストリッパーのものだったんだよ。セックスが好きで、ショーが終わっても疲れも知らず腰を使い続けていたよ。」

義兄は僕の身体中を舐めまわし、舌や唇で微妙に刺激しながら、それでいて僕が一番刺激を求めている部分をさけているのだ。甘い香が漂い、次第に僕は官能の虜となり欲情をかきたてられていった。
「あ、ああっ、う‥‥。」僕はペニスを刺激する快美な感覚に、呻き声をあげた。妻からも与えられたことのない快感にのけぞった。義兄が僕の勃起したものを口にくわえていた。
『やめてください』と言うつもりが、猿ぐつわのせいで、
「はめてくださいか、まだあわてなくても、君の中に入れてやるからね。」
義兄が僕の勃起したものを、さらに揉みしだき、先端部分を舐めまわし口にすっぽり吸いこんだりした。僕はもう声をあげることもできず、呻き声とともに射精した。

 「いい気持ちだったかい、和美の感じている時の顔はとても綺麗だ。君がこんなに美しいなんて、今までまったく気ががつかなかったよ。」
「‥‥‥。」
「さあ、今度は私が楽しませてもらう番だよ。」
義兄は満足そうな表情で、下着を脱ぎ全裸になった。あの部分はすでに十分勃起して、先端部はぬるぬると黒光りしていた。僕を今度はうつ伏せにして、お尻を高くあげるようなポーズを取らせた。尻の谷間に勃起したものが当たり、少し冷たいクリームが塗り付けられた。男のものが突き立てられて、ずぶずぶというように強引に入り、そして最後はぬるっと納まってしまった。僕の希望で猿ぐつわだけはずしてもらった。

「あ、あっ、」
「どうだ、いたむのか。」
「義兄さん、じっとして。」
「義兄さんじゃあない、あなたと呼べ。」
「あなた、まだ、動かないで。」
「和美のここも結構いいもんだ。」
「ああっ、いっ、痛いわ、ゆっくりにして。」
「ああ、いい気持ちだ、和美、和美は女装妻だ。これからも可愛がってやるからな。」

激しく義兄は腰を動かし始めた。しばらく二人の息遣いと、声にならない声が寝室の中に響いていた。
「和美、もうすぐだ、このままでいいか。」
「あなた、そうよ、そのままにして。」
「和美、お前のも感じさせてやろう。」
「ああ、そんなにしたら、もう出てしまうわ。」
「和美、最高だ、ああー、あっ。」
「あなた、あたしも、いいっ、わ。」

二人が噴きこぼした精液の匂いを隠すように、妖しい香炉からの香りが漂っていた。それから義兄は出張だと言っては不在を装い、僕が義兄宅に掃除や洗濯物を取りに行くという口実で、女装妻として一夜を過ごした。僕達二人は誰にも言えぬ、背徳の愛を続けていた。

       《続く》   続きをお読みください

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