夜は女装妻になって(舞妓姿で結ばれて)
【あらすじ】学校を卒業し、ごく普通に就職した青年には人の心を和ませる優しさがあった。
月に何度か東京への出張があります。社長と二人で出張中は、食事も宿泊も一緒に行動します。
そこまでは、どこの会社でもよくある事なのですが、得意先との交渉や打ち合わせが終わると社長とは別行動、私は予約した新宿のホテルに着くとスーツを脱ぎます。
ここまでは、ごく普通のことです、しかし、シャワーで汗を流しバスタブを出ると、ナイロンのショーツを身につけ、入念にメイクします。いつもは後ろで束ねている髪も解いて、ブラッシングします。
社長のほかには誰にも見せることのない、大きく肩の開いたシルクサテンのミニドレスを着て、社長を待つのです。できる限り悩ましく、彼を迎えるのが私の務めなのです。
「綺麗だよ純子、他の誰にも見せては駄目だよ。俺のためにいつも綺麗にしておいておくれ。」
彼は部屋に入るなり、純子の手をとり引き寄せるようにして濃厚なキスをして、抱いてくれます。しばらくそうした後で、彼のスーツをぬがせてハンガーにかけ、お湯をためておいたバスルームに彼を見送ると、彼の下着の着替えやバスローブを用意します。
彼がお風呂から上がってくる頃には、大きく肩の開いたシルクサテンのミニドレスから、純子も着替えておきます。そして、冷たく冷えたビールを用意して彼を待ちます。
透けるようなベビードールにお揃いのショーツ姿で純子がベッドに横になると、彼は接待のお酒臭い息で、乳首を吸い上げるように口に含み、中で転がしながら舌を絡める。
それだけで感じてしまうのに、全身を激しい痙攣が襲った。
体の向きを変えた社長に、純子の一番感じる部分を口に含まれ吸われているの。
『ああっつ!・・・そんなぁ、ああっぁ・・・・』
女のように悶える自分の恥ずかしさが刺激を増幅させる。
体中が自分の意思とは別に痙攣し波打ち喘いでいる。
『いきそうっ、いっちゃうからだめぇっ・・・おねがい・・・。』
めくるめく刺激の中で体中から股間へ集まる欲望が、社長の口に含まれている器官を通して噴出しそうになるのを、純子はもう我慢できなくなっている。
『ああっ、だめだめぇ、もういってしまいそう、ゆるしてっ・・・』
「だめ。もう少しだけ我慢なさい。」
社長が位置を変え、背後にまわった。
『ああっ、だめだめぇ、そこは汚いからいや、ゆるしてっ・・・』
「全然汚くないよ、純子。きっとここも綺麗にしてるんだろ」
純子は奥深くまで受け入れられるように力を抜いていた。
まるで内臓の中まで達しているような感覚がアヌスの中を進んでくる。
立膝で仰向けになっている純子は、脚を広げ、体中をピクつかせている。
『おおっ!いくぞっ、いくぞぅ、おお、おっ!』
社長も快感の声を上げながら、純子のアヌスの奥で波打つたびに、ペニスから濃いどろっとした液体がぶしゅっと噴出する。
放出された白く濁った体液は、アヌスの入り口を伝い太腿の付け根から流れ落ち股間の間を流れ落ちて、純子の腰の下に敷かれたバスタオルを濡らしていた。
女として男性にされるその行為は、純子にとっては無上の悦びであり、少し苦痛を伴うことすらも、二人の愛の絆の証なのでした。
15歳年上の、がっしりした体格の社長、仕事のできる人への憧れはいつしか、肉体の悦びを与えられるうちに恋に変わり、私はこの人の女でいたいと願うのです。
男でありながら女装して愛される、こんな秘密の関係が世間から許されるのでしょうか。
そう想いながらも、一方ではこの人に愛されたい、誰にも渡したくない。純子にとっては一生をかけた恋なのです。
そんな運命の出会いというか、純子とあの人との関係が始まったのは、純子が就職して女性用衣類の商品管理担当になり、いつしか女装に関心を持つようになって、あの人から女装することを求められるという偶然に支配されていたとも言えるのです。
それは今から6年前のことでした・・・
【春の人事異動】
3月末になりやや暖かくなってきた倉庫の中で、商品の数量チェックを終えた私……花岡純一はつい空想にふけってしまいました。
純子の敏感なところを知り尽くしているかのように、首筋から肩にかけて執拗に唇を這わせていき、一方では男の手は純子の太股を中心としてなめるように触れていく。
そして一番敏感な部分をわざと避けているかのように、ショーツのふちに沿って動く。男の硬くなったものが太ももに押し当てられ、それが痛いほどだった。
ブラジャーが上にずらされ、男の舌が乳首を舐めまわすと、純子はこみあげてくる快感に思わず「アアーッ」と声をあげてしまうのだった。
スリップのすそををめくりあげ、ショーツを引き下ろされると、すでに十分に濡れそぼっている敏感な部分を、優しく指を添えるように上下させている。
「もうだめ、そのままにして」
「そう、それがいいの」
「いくわよ、もうだめ、アアーッ」
と言うと絶頂を迎えた純子の身体はヒクヒクとのけぞり、ペニスの先端から樹液をほとばしらせた。
最近は忙しくて女装をすることができなかったので、スーツの下にスリップ、ブラ、ショーツまで身に着けていました。そして、私の他には誰も居ない、商品である女性下着が積まれた倉庫の中にある休養室で、純子という女性になった自分を慰めていたのです。
2年前に商品管理の仕事で初めて女性の下着にふれて以来、童貞の私はすべすべした感触のファンデーションや美しいレースのランジェリーに、すぐにとりこになっていました。
ブラジャーのカタログやネグリジェの新商品を手にしていても仕事として当然のこととして扱われたことと、背の低い小柄な身体が幸いして、割と女装は容易にできたのです。
祖父の援助で2年前に大学を卒業し、京都にある女性衣類のメーカーに採用された時に、勤務地の希望を聞かれ九州支社を選びました。両親を早く亡くし高校まで施設で育てられていた私は、故郷の東北地方から遠くに離れたかったのです。
4月の人事異動で、私は現在の商品管理担当から総務課人事担当に配置換えになることが決まっていました。
4月になって、結局のところ早期退職(つまりリストラ)で去った社員の穴埋め的な人事があっただけでした。正社員としては高卒女子が一人配属されただけで、24歳の私が二番目に若く、私の仕事は社員の研修と労務管理、まあ平たく言えば出勤簿の手入れ。
一方で、私の上司でもある人事課長の進藤さんは、リストラ組に再就職先を世話するという大変な業務で忙しそうでした。彼は京都大学卒のエリートで、お茶どころ宇治の出身のせいか、日に何回もお茶を飲むことが多く、そのために私は、ポットのお湯が空にならないよう気をつけていました。
そんなある日、進藤課長から話がありました。
「ゴールデンウィーク前に2泊3日で人事担当の研修が大阪である。九州支社からは僕と花岡君が参加、ということになっている」
【社長命令の女装研修】
大阪での研修が始まりました。
研修二日目の最後の講義では、大阪支社の総務部長がセクハラについて話すことになっていました。
その講義の直前になって、進藤課長から
「すまない、僕のくじ運が悪くて、君にロールプレイの女性役が当たってしまった。セクハラを受ける女性役は男性社員がパンストから洋服まで、すべて女性用を身につけることになっている」
「まさか僕が女装するんですか、そんな困ります」
「君だけではない、誰だっていやだと思う。セクハラを受ける女性の気持ちを理解し、女性客を相手とするわが社からセクハラ問題を出さないためにと、創業者である、社長の指示なんだ」
「そんな、みんなの前で女装するのが仕事なんですか、嫌です」
「実は、僕も3年前に女性役を演じるために女装したこともある。君が無理なら今回は僕がその代わりをしてもいいんだ」
「そんな、・・・・」純一の心の中では課長に代わりをさせられないという思いが強くなっていました。
「課長、僕がやってみます」ごく自然に私から、課長に向けての言葉が出ました。
シャワーのあと控え室で大阪支社の秘書が、女性の下着のつけかたを教えてくれ、さらにうすくお化粧をほどこされ、セミロングのかつらをつけ終わると最後に水色のスーツを着せられました。これまでにこっそりと女装をしたことはあるのですが、知った人が大勢いる人前に出るのは初めてでした。
ブラジャーの中には厚くパッドが入れられ、下からブラウスを押し上げていました。鏡に写った自分の姿を見て、本当の女性のようだと何故か安心するのでした。
総務部長の講義中、セクハラを受ける女性社員の役ということで、参加者の見ている前でお尻をさわられたり、両手に荷物を持っている私の胸を後ろからぎゅっとつかまれたり、椅子に座っている足をなでられたり、スカートの中に手を入れられたりしました。
会場の男性社員の視線が、Dカップぐらいに盛り上がった胸やミニスカート、網目のストッキングを履いた足に注がれているようで、頭ではイヤだと思うのですが、いつのまにか私自身の先が濡れてくるのが自分にはわかりました。
研修二日目の夜は、親睦を深めるための宴会がありましたが、気分がよくないので部屋で休みたいと進藤課長に頼みました。私の女装姿を見て笑っていた研修参加者と顔をあわせたくなかったのです。
それともう一つの理由がありました。女装の館として有名なお店が近くにあるので、以前からほしかった人工乳房など女装用品を買いたかったのです。秘密の買い物を実行に移すかどうか少し迷っていたのですが、研修でみんなの前で女装して、セクハラ行為を受けているうちに自信がついてきたのです。
私は大胆にも、大阪の街を女装して歩くつもりでした。
新大阪駅近くのPハウスで女装を仕上げて、外出するために階段をおりると乳房がゆれる感触に感激しました。電車の中では誰も私が女装していることに気づかず、タクシーの運転手も無関心でした。連休前の大阪の街は夜景がきれいでした。
タクシーで自分のホテルに戻りました。ふと見ると近くのラウンジに進藤課長が一人でいて、疲れたような顔でカクテルを飲んでいました。私は気づかれないようにラウンジの横を通り、会社の人たちが泊まっている階より一つ下の階で降りて、階段をゆっくり上りました。
進藤課長の部屋の前を過ぎて、自分の部屋のかぎを開けた時に、ぎゅっと手をつかまれて口をふさがれてしまいました。部屋の中に連れ込まれて明かりのスイッチがつけられました。
それは進藤課長でした。誰にも言えない自分だけの秘密を知られてしまったという不安で、身体が金縛りにあったようになってしまいました。
【予期せぬカミングアウト】
「まさかとは思ったけれど、やっぱり君だったんだ。ラウンジの近くを君に似た女性が通りかかり、エレベーターに乗るところを見たんだ。ボタンを親指で押す癖が君と同じなので、なぜか気になって自分はそのあと遅れてエレベーターに乗ったんだ。エレベーターから降りるとすぐ前をその女性が歩いていたんだ」
と進藤課長が言い、それからおだやかな声で
「人には言えないような悩みや苦しみがあるんだね。僕はリストラの仕事をしていて気の休まることはなかった。そんな僕を支えてくれた君が、研修で女装をさせられて会社をやめようと思ったんじゃないかと不安になってね。あの講義のあと君の部屋を何回訪ねても返事がなくて、心配していたんだ。今夜中に君と再会できてよかった」
とやさしい言葉をかけられて、私は涙があふれてきたのです。
「4月から何かが違うと思っていた、君が来てくれてから、ポットのお湯から職場の雰囲気までいろんな事がよくなってきたんだ。リストラ組の不平分子の元社員までが、君と話すと和やかになる。君は本当に心のやさしい人だ。これからも僕のそばに居てくれないか」と進藤係長は私の手を握りしめたのです。
女装をしている私のことを変態扱いするのでなく、こんなに優しく言ってもらえるとは思ってもいませんでした。思わず涙があふれて彼の胸に、抱きついてしまいました。彼との距離を、胸の乳房がじゃまをしていました。
翌日の朝、朝食のモーニングを進藤課長と並んで食べていました。
「君と行きたいところがあるんだ」
「どこなんですか?」
「僕の知ったお店が京都にあるんだ」
と誘われて進藤課長と京都に行くことになりました。研修が午前中で終わったので、ほとんどの社員はユニバーサルスタジオに行ってしまい、私たちは二人で気楽に清水寺にお参りをしました。
清水寺から下る坂道を歩きながら、彼からひとつ頼みがあると言われました。
その内容をを聞いて、私は最初はどうしようか迷ったのですが
「どんなふうになっても、笑わないでね」と彼に約束させました。
京阪電車を降りて、鴨川の近くにある風格のあるお店に入りました。
その店に入ると、さも親しげに女将さんらしき人が応対されて、
「進藤はん、お待ちしておりました」と笑顔で迎えられました。
「さあ、早よしましょか」と私はおじいさんのような人に店の奥に連れて行かれました。
【舞妓姿で願かけ参り】
私は風呂に入り、むだ毛を脱毛剤で処理して髭をそるように言われました。
もともと体毛の薄いほうでしたから手早くすませて浴室を出ると、身体にすき油を塗られました。その上に白粉がべっとり塗られてから、またお風呂でお湯を浴びて余分な白粉をさっと流すと、透き通るような白い肌になりました。
今度は鏡台の前で、顔や首にビンつけ油をぬられ、目の上や頬に赤い紅がつけられ、さらに粉白粉をはたき、アイラインを入れつけまつげを付けるのです。
唇に口紅が小さく塗られてから、細く眉がひかれ、頭には羽二重のかつら下地をぎゅっと締めつけられました。
着付けの前に、白い絹布で男のものを覆い後ろへと股の間に挟み込み、薄いゴム製のパンティをはくと、なめらかな小高い丘ができあがりました。
つぎに赤い襟の肌襦袢を着せられ、燃えるような真っ赤な腰巻を巻かれ、その上にもみじの絵があしらわれた長襦袢を着せられました。
最後に舞妓の衣装を着付けられてから、頭にかつらを被らされた時にはもう私はどこからみても舞妓、いえ女になったのでした。
「旦那様がお待ちですよ、美しくなったあなたをご覧になるとさぞお喜びでしょう」とお店の人から案内された部屋に、進藤課長は待っていました。
彼は驚きの表情で私をみつめ、それから「思っていた以上にきれいな舞妓さんになったね」と喜んでくれました。
二人で手を取りながら、八坂神社にお参りをしました。
ここは恋のお願いをすると叶うのだそうです。私はこの人となら結ばれてもよいと願をかけると、いつも空想していたあの男性の顔が、いま目の前にいる彼と重なって見えたのです。
お参りをすませたあとで、また細い通りや横道をぬけて、彼がさっきの料亭に案内してくれました。さすがに京都の人だと感心していました。
「お腹もすいたので、京料理でも食べよう」
「ええ、京料理って、まだいただいたことがないんです」
「それじゃあ、舞妓さんのままで、もう少し辛抱してね」
と彼から言われ料理がくると、お酒をすすめられました。
お料理も頂いたのですが、空腹ですぐにお酒を飲んだため酔いがまわってしまいました。
彼が私を介抱するように抱きかかえ、ふすまを開けると隣の部屋には真っ赤な布団が敷かれていました。
【舞妓姿で愛されて】
彼が私の帯を解き、重い衣装を脱がせてくれると楽になりましたが、彼はさらに私を布団のうえに寝かせてくれました。
しばらくして気分が落ち着いたので、そばで見守っていてくれた彼に手を伸ばし起き上がろうとすると、やさしく抱き寄せられました。彼の両腕の中で支えられ口づけをされ、私は身体が熱くなってしまいました。
部屋の明かりを少し暗くしてから、彼が私の長襦袢をはだけて私の胸にキスをするのです、小さな乳首を口に含まれて、舌でころがされると私は徐々に波が押し寄せるように、快感のとりこになってしまったのです。
燃えるような真っ赤な腰巻の下で、彼の手が私の小ぶりなものに触れたときには、恥ずかしいことに堅くなっていました。
こんどは身体の向きをかえた私が彼のものに口づけし、舌をからめていると彼も感じてくれていたのか「ああーっ」と声を出し、さらに唇をすぼめて浅く深くを続けていると彼の身体が一瞬こわばったあと、愛液が口の中いっぱいに噴き出してきました。
彼の白い愛液をひと息に飲み込みましたが、少しはしずくになって滴りました。
それでも彼の男性自身を口に含んだまま舌をからめ、彼がのけぞるまで続けました。
彼はそのあと、すぐに再び硬直したのです。彼の下腹部に純子の手を導かれて、大きく硬くなった彼の男性自身に触れました。
彼は、私のゴムのパンティを脱がせてから、その下の絹布を取り去ったのです。隣の部屋からこぼれてくる光に照らされ、なまめかしい女装姿が壁の下部にある鏡に写っていました。
真っ白に塗られた白い顔、赤く小さく描かれた唇、つぶらな瞳に長いまつげが施され、まるで人形のように美しい姿。私自身もうっとりしていました。
彼のあの部分は十分に回復していて、肉柱のようにそそり立っていました。
私のあの部分に彼がクリームを塗り終わると、
「息を止めて、あまり力を入れずにじっとしているんだよ」
と彼が言うのと同時に、真っ赤な腰巻をめくりあげ、真っ白に輝く私の肌があらわになり、彼の両手は私の腰にあてがわれました。
彼のたくましいものが、はじめはゆっくり、そしてすべてが侵入すると私はもう痛いとかの感覚より、女になれた悦びを感じていました。
「あー、あなた感じるわ、もっと、奥までついてちょうだい」私は女言葉になっていました。
彼は腰を動かしながら、
「僕と一緒に居てほしい、君がよければ、僕の妻になってくれないか」と彼が言ってくれたのです。
「ええ、本当なの、純子でいいの。あなたの妻になってもいいの」と女言葉になって純子が答えると、
「愛しているよ。君が欲しい、これからもずっと純子がほしい」と彼が耳元にささやいてくれたのです。
その言葉に、胸が熱くなり、愛される悦びを感じていました。
そして、私の身体で感じてくれていると思うと、彼がさらにいとおしくなりました。もう私は一人の女になりきって、彼にこの肉体をささげる喜びを感じていました。
「そうよ、お願いもっと、ぐいぐいして、あーたまらない、いいの、いいのよ」
「ああーっ、もうだめだ、純子、愛しているよ、ああーっ、いい」
と言い終わると同時に、私の中に熱いものが注がれたのでした。
彼の手が、激しく私のものを撫で回したので、たまらずに噴き上げてしまいました。しばらくして彼の手を握り「ほんとうに私でもいいの」と話しかけると、
「僕の妻は純子しかいない」と彼が私を再び抱きしめました。
その夜は二人とも、情熱のおもむくままに激しく愛しあったのでした。
【秘められた過去】
二人で並んで新幹線の座席に座っていました。
来た時と違うのは、私が薄い紫のワンピースを着て、美しくセットした長い髪のかつらをつけて、新妻のように彼にもたれかかっていたからです。
新幹線の中で 彼の話を聞いていると涙がでてきました。
彼は高校生のころサッカーのレギュラーだった。
ところが試合中とんでもないトラブルが起きた。相手の選手がゴール前にきたボールを蹴るつもりで振り下ろした脚が、ずれて彼の下腹部に直撃したのである。
激痛で彼は気を失った。
意識を回復したあとしばらくして、医師から説明があった。
相手の足が睾丸の片方を押しつぶし直腸に穴が開いていた。手術はうまく行ったけれども、腹筋が使えないのでもうサッカーの選手には戻れないだろう。さらに、残った片方の睾丸から精液を検査したが、無精子症なので子どもを作ることはできない。
そう、告げられたのである。
病院でリハビリ治療をしていたが、何の希望もなく、今までの夢も失い彼は金網をよじ登ろうとした。病院の屋上から見下ろすと、死ぬには十分な高さがあった。
彼が金網の外側にまさに出ようとしたとき、力強い手で捕まえられた。女ではあるが、がっしりと鍛えた料亭の女将の手だった。入院していた店の仲居さんの洗濯物を、干しにあがっていたのでした。彼は女将に抱きかかえられ、自分の気持ちを吐き出すようにしゃべった。
女将が「人間いろんな事があるんだね。死んだらだめだよ。生きていることが大事なんだよ」と自分自身にも言い聞かせるように言い、彼もなぜだかその言葉に納得した。
しばらく沈黙が続いた後、再び私に向かって彼が話し始めました。
「僕は、結婚しても子どもができないんだ。養子をもらうことも考えたんだけど、やはり結婚をためらっていたんだ。今回の研修で大阪に来た時に、女将と相談するつもりだった」
「その直前に女装した君を目の前にして、気がついたんだ。子どもを作ることが結婚の目標ではない今の僕には、支えとなってくれる君のような人こそが必要なんだ。君は美しいだけでなく、誰に対しても優しい心を持っている、僕の妻にしたいと考えて、昨日の夜、京都の女将に相談したんだ」
「女将さんの返事はどうだったの」と私が聞くと、
「なに迷っているんだい、はっきりその人に申し込んだのかい、その人があんたにどう返事をするか、それとも遊びの女装かうちに連れてきて確かめてご覧よ」
と説教されたと彼が答えました。
九州にもどってからが大変でした。リストラ組の再就職先がほぼ全員決まり、役目を終えた彼が評価されて京都本社に部長として帰ることになったのです。
「私たちは離れ離れになるのね」と彼に言ったところ「僕にいい考えがある、もう少しだけ待って欲しい」と言い残して彼は九州を離れました。
それから数ヶ月、進藤部長は独立して会社を立ち上げたのです。私は前の会社を退職して、彼の会社に勤めることになりました。
彼の会社では、社長付きの秘書として仕事をしていました。業績が順調に伸びるのにあわせて髪の毛を伸ばしはじめ、肩まで届くぐらいになっています。もうウィッグを使う必要もなく、ごく自然にメイクをしてうすい水色のスーツに、ミニ丈のタイトなスカート姿であったり、白いワンピースにピンクのジャケットを着ています。
【夜の女装妻】
今は社長の奥さんということで、お昼にお弁当を届けに行くぐらいになりました。そして彼の仕事が終わって、夜になるのが待ち遠しいぐらいです。
純子の敏感なところを知り尽くしている彼がベッドの上で、今夜も首筋から肩にかけて執拗に唇を這わせながら、透けるようなベビードールの純子に覆いかぶさります。
透けるようなレースのブラジャーが上にずらされると、今度はすぐに乳首を舌で転がしながら、ふっくらと豊胸した乳房を彼の手のひらで揉みしだかれるのです。純子は、その刺激で体中が性感帯になり始めます。そんな時、彼の手が純子の胸からわき腹をとおり、太股を中心としてなめるように触れていく。
そして一番敏感な部分をわざと避けているかのように、ショーツのふちに沿って動く。男の硬くなったものが太ももに押し当てられ、彼も性的に高まっていることが痛いほどに感じられるのです。
彼の身体が純子の下半身に向きを変えると、純子の足のつま先、指の一本一本を彼の舌が舐めまわすと、純子はこみあげてくる快感に思わず「アアーッ」と声をあげてしまうのだった。
「おねがい、純子、もう欲しくなっちゃった」
「もういいのかい」
そう言いながら彼は純子のベビードールのすそををめくりあげ、ショーツを引き下ろし、すでに十分に濡れそぼっている敏感な部分を、優しく指で確かめるのです。
「ねぇ、あなたが欲しいわ、あっ、だめよそんな」
「じゃあ、そろそろ」
そう言いながらも、彼の手は純子の敏感な部分に指をを添え、上下させている。
「もうだめ、早くあなたに来て欲しいの」
彼の硬直の先端からも先走りの我慢汁が、ねっとり垂れそうなほど。
彼を受け容れるごとに、純子のあそこは順応するのか少しも痛みを感じなくなっている。初めの頃は突き立てられるような感じだったのが、彼のものを自然に呑み込むようにスムーズになっていた。
「そうよ、そのまま、好きにして」
「純子、はいったよ、いい感じだ」
「そう、それがいいの」
彼が動くたびに、純子も彼をより深く迎えるために腰を動かす。二人の共同作業が高まるにつれて、吐息が荒く、喘ぎ声となっていく。
感じ始めている彼の腰の動きが早くなり、純子も前立腺の奥の微妙な部分から感じ始めていた。
「純子、もう行くよ」
「いいわ、いって、いってね」
「ああっ、あっ、イクーッ、・・・」彼が絶頂を迎えて、あの感覚がきた。
「いくわよ、もうだめ、アアーッ」
と言うと絶頂を迎えた純子の身体はヒクヒクとのけぞり、ペニスの先端から樹液をほとばしらせた。
最近では勃起しなくても、おしっこが漏れそうなあの感覚の後、射精が訪れるのです。
男と女になって愛し合ったあと、食欲も性欲も満たされた後で二人の団欒のときが始まる。彼の実家の両親はすでに亡くなられているので、少し室内を改造して二人で生活しています。京都で彼と二人、私は女装妻となってこんな生活がいつまでも続いて欲しいと願うばかりです。
週に3日は、別の場所に毎日彼の京都の実家から通勤しています。仕事場はあの女将さんの料亭です。女将さんから女性としての教育を受けながら、働いているのです。
「この店にはいろんな悩みや苦しみを持っている人がくるんだよ」
「はい、わかりました」
「あんたにも、そういう人にこまやかな心遣いをお願いしますからね」
と女将さんから指導を受けながら、女として躾けられています。
来月には祖父と両親のお墓参りと新婚旅行をかねてお休みをもらいます。身内に縁のうすい私たちでしたが、今では本当に幸せな日々を送っています。
〔終わり〕 目次へ
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コメント
純子さま
ワクワク・ドキドキしながら読みました。
素敵なラブストーリーですね。
私が女装子さんを愛するのも、こうした純真さ・初々しさがあるからです。
投稿: 素敵なラブストーリーですね | 2008年3月15日 (土) 09時08分